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​​理事長所信

2024年度 一般社団法人 輪島青年会議所スローガン

「未来の先へ一歩を進め!」
 

2024年度 一般社団法人輪島青年会議所

理事長所信

一般社団法人 輪島青年会議所

第60代理事長  川口 有吾

 

<はじめに>
  「日々めまぐるしく変動する時代にこの地域を残せるのか、未来の青年が活躍できる場を残せるのか、あるいは新しい価値観を示すことができるのか」
このような問いの中にあって、我々はアクションを起こし歩みを続けなければなりません。

 戦後の荒廃した社会を青年の力をもって建て直すという志のもと青年会議所が誕生し、以来「明るい豊かな社会」の創造に取り組み続けてきました。この「青年としての英知と勇気と情熱」をもって地域社会をよりよくしていこうという精神性こそが青年会議所唯一無二のものに他なりません。
 こと輪島においても同じくして、先輩諸氏が青年目線で地域課題を見出し、解決に導く運動のリーダーにならんとすべく、幾度となく活動を続け地域の発展を担ってこられました。青年世代のこの取り組みがなければ社会は硬直化し、新しい動きを起こす精神性そのものが失われ、時代の変化に対応できなくなってしまうでしょう。であるからこそ青年会議所という環境はいつどの時代においても必要とされるべきであり、今いるメンバーさらには次の世代のメンバーに残さなければいけません。

 青年会議所はあらゆる業種の人間がそれぞれ立場や仕事上の利害関係に捉われず、地域社会をよりよいものにしようと活動し運動を展開することができる組織です。
 自分個人を含めた地域社会の発展・成長を本気で願い活動することにより地域社会への奉仕、会員同士の友情、個々の修練といった三信条が達成されます。そして青年として英知と勇気と情熱をもった集団として、行いのすべての結果を知見とし成長の糧とされるべきであります。

 今、この時代は戦後とは違った形で多くの課題や先行きの不安に溢れており、ましてや青年世代の数と社会的影響力は減少しているのが現状です。社会的にマイノリティになりつつある青年世代を導き、未来を切り拓く使命をもって我々輪島青年会議所は邁進していきます。

<未来へ繋がる地域社会を> 
  近年において地方における地域社会の課題のおおよそは人口減少問題を起因とします。それは経済水準が向上し医療福祉制度が整い、先進国として成熟しきった日本において、人口が減少しその生活環境を存続、維持できるか否かが人々の不安の主な部分となっているからです。

 特に生産年齢人口の減少は社会保障負担の増加を引き起こし、企業のグローバル化も相まって経済の停滞感を引き起こしています。さらに、労働人口の減少は地方における医療福祉関係者の担い手不足を引き起こし、地域の持続性が危ぶまれる一因となっています。

 生活だけでなく地域における産業・伝統の担い手不足も顕著であり、輪島をユニークにしている文化の衰退が危惧されています。自治体の生き残り競争となると言われている現代において輪島特有の文化が衰退に向かうことは喜ばしい状況ではありません。

 仮に私たちが育ちこれから住んでいくと決めた地域が消滅したとして、他の都市へ移り住めばよいという単純な話にはならないでしょう。
 ひとつの理由として地域の先細りは農業漁業といった一次産業の衰退に繋がり、豊かな自然と共生する日本が失われてしまうという実利的な問題があります。
 もうひとつとして、我々は様々なものを受け継ぎ次世代に残すことで発展してきたということです。豊かな自然や伝統、文化に囲まれて育ち、郷土愛が生まれ、それによって豊かな精神性が育まれてきました。これらの土壌を残さなければ無個性で効率化の加速した世界になってしまうでしょう。
  
 では、行政、民間とこれらの問題に取り組んでいるなかで我々青年会議所が出来ることはなんでしょうか。それは、青年独自の視点と情熱をもって失敗を恐れず、行動によってアプローチを行い、地域一丸となって課題解決に取り組む運動を作り出すことです。人口形態の変化によって青年層の意見が反映されづらい社会であるからこそ、青年会議所が旗手となって運動を展開することの意義が大きくなっていると言えます。
 我々は地域を導くリーダーとなって時代を見据え新しい価値観をつくりだす運動をおこし、地域問題に取り組む能動的な市民を育むことで持続可能な社会を作り出すための一歩目を進めてまいります。


<未来を自ら切り開けるように>
 我々が育った地域も全国の多くの地域に漏れず、少子化に歯止めはかかっていません。これにより地域や学校で集団での行事が行えなかったり、多様性が形成されずらくなる等、子供の成長の機会の減少そのものに直結します。また、グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により、既存の価値観や社会構造は大きく絶え間なく変化しており、自然災害の頻発や日本全体の停滞感もあいまって、若年層世代の社会や将来に対する無力感が増しているように感じられます。
 子供たちにとって、夢の選択肢が狭まったり努力が報われないと感じてしまうことは不幸であると言えるでしょう。自らの手で困難に立ち向かい、時代に翻弄されずに自分の描いた将来を切り開けるようになることが子供たちにとっての幸せではないでしょうか。そのために子供たちには様々な変化に積極的に向き合い、主体性を持ちつつもまわりと協力して課題を解決していけるような人材になってもらいたいという願いがあります。
 そして我々は、子供たちが夢を描き困難を乗り越えて実現することの重要性を子供たち自身に理解してもらうよう働きかける必要があります。青年会議所の使命として「より良い変化をもたらす力を若者に与えるために発展・成長の機会を提供すること」とありますが、現役世代だけでなく近い将来、社会にでて地域を支える世代に対してもこの使命を果たしていかなければなりません。


<進化し続ける魅力的な組織に>
 「自分の住む地域のために何かをしたい」「青年経済人として成長したい」「自己実現を果たしたい」
 そう願う青年は少なくないはずです。それが郷土愛からか生業のためか未来の子供のためか、いずれにしてもそういった青年たちがアクションを起こし発展する場を青年会議所は提供する使命があります。情熱に英知をのせて行動に移す仲間を増やすことで多様性のあるアイデアが生まれ、組織として地域社会に与えるインパクトを大きくすることができます。
 新しいムーブメントを起こす組織は当然ながら先進的な価値観をもった組織でなければなりません。これは外から見て魅力的な組織に見えると同時に、既存の価値観に捉われないという精神性がないと現状を打破するアイデアは生まれないからです。その起点として今いるメンバーが率先して行動を起こし市民を突き動かすリーダーシップを示す必要があります。
 当然、どんなにいい活動をしていても情報過多のこの時代では埋もれてしまいます。先進的な組織運営をし、地域社会のために本気で活動する様を効果的に発信することで、共鳴する仲間を集めるきっかけとなります。


<創立60周年を迎えるにあたり>
 1964年に設立された輪島青年会議所は、本年で60周年を迎えます。
60年もの間「明るい豊かな社会」の実現に向けて数多くの先輩方が紡いできた思いや歴史を噛みしめ、今一度創始の気持ちをもって我々は次の一歩を踏み出していく所存であります。
 長い歴史のなかで青年会議所はシニアクラブや他LOM、行政、民間組織と手を取り連携を深めながら地域社会への働きかけを深めてきました。それは一朝一夕にしてならず、長い時間をかけて信頼と絆を深めてきたものに他なりません。60周年という節目の年にあたって改めて感謝を示し、今後の更なる連携をもって地域に働きかける意思を示します。
 また、その中で過去の輪島青年会議所の運動、実績を知り地域社会への影響力を改めて認識することで現役メンバーのモチベーション向上を目指していきます。その上で、輪島青年会議所としての今後の中長期ビジョンを策定し、目指している方向性を共有し外部に発信することで、今後の運動・活動に更なる理解を得ることが可能になると考えます。


<結びに>
 私は輪島青年会議所に入会するまではこの地域のことに関してあまりに無知であり、それ故まわりの人や先達が作ってきた環境によって育ってこれたという意識は多くありませんでした。しかしながら、入会以降、青年会議所としての活動・運動、メンバーやシニアの先輩との交流、地域への奉仕活動を通して、いかに多くの人の思いと活動によってこの地域が成り立っているかを知り、自分という人間が存在できたかということを感じました。
 それ以来、自分の事以外にプラスアルファでまわりに何かを与える存在が地域社会の発展に繋がると考え、そういう存在でありたいと思うようになりました。
 そしてそれには考えるのと同時に行動に移すことがいかに重要かも学びました。失敗を恐れずにトライアンドエラーを繰り返して進んでいくことが青年としての特権であり、ヒトやマチが進化するための糧になります。これを独りで為すには大変難しいことですが、仲間とともに励ましあいながらも取り組む環境が青年会議所にはあります。
 本年、第60代の理事長として組織の先頭に立ち、メンバーとともに地域のために知恵と勇気と情熱をもって歩みを進めて参ります。
 

 

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